王者の不気味な静寂 プレミアリーグ2015-16展望【チェルシー編】

控えめな今夏の戦力補強

 王者として迎える今シーズン、チェルシーは意外にも移籍市場で静寂を貫いている。

 

 昨季はアトレチコ・マドリードからFWジエゴ・コスタ、バルセロナからMFセスク・ファブレガスらを獲得。コスタはリーグ戦で20ゴール、セスクは18アシストを叩き出し、4季振りプレミアリーグ制覇の原動力となった。しかし今夏は、移籍市場への積極的参入を控えている。

 

「アブラモビッチ氏がオーナーになった当初は確かにチェルシーがタイトルを買っていた。しかし、今は彼らがタイトルを買っている。どのクラブもタイトル購入に大枚をはたいているんだ」

 

 ジョゼ・モウリーニョ監督は、現在ライバルチームが巨額を投資することで優勝争いに参入しており、チェルシーとの立場が逆転したことを強調している。

 

 今夏、マンチェスター・シティは約94億円でリバプールのエースであるラヒーム・スターリングを獲得し、そのリバプールはアストン・ビラから約63億円でFWクリスチャン・ベンテケを獲得。マンチェスター・ユナイテッドも、昨季同様に今夏も約270億円規模の補強に乗り出していると伝えられている。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング