アーセナルGK論争に同業者の元イングランド代表も同情の声 「チェフは気の毒だよ」
エメリ監督の新たなスタイルに悪戦苦闘のチェフに、ワトフォードのフォスターが同情
ワトフォードは、今季プレミアリーグで開幕4連勝と快進撃を見せている。その守護神を務める元イングランド代表GKベン・フォスターが、アーセナルで今起こっているGK論争に同情の声を上げた。英ラジオ局「BBC’s Radio 5」が伝えた。
アーセナルは、昨季限りで長年にわたって指揮を執ったアーセン・ベンゲル監督が退任し、今季からウナイ・エメリ監督が就任した。この監督交代によってサッカーのスタイルも大きく変化している。特に、後方からのビルドアップのやり方は、前体制とは全く異なる。
これまで以上に、GKがパスワークに参加する形をとるため、ゴールマウスを守るペトル・チェフは不慣れなプレーからミスを連発。そのパフォーマンスに批判の声が挙がり、ベンチに座るドイツ代表GKベルント・レノに代えるべきだという声も上がっている。ただし、チェフはシュートストップなど多くの場面でチームの守備を支えており、このポジション論争は平行線を辿っている。
そんなチェフに対し、同業者から同情の声が上がった。開幕4連勝のチームを支えるフォスターは、新たなスタイルを習得するには時間がかかるという見解を示した。
「チェフはプレミアリーグを見てきたなかでベストGKの一人だ。しかし、最近の試合は本来の彼ではない。彼のストロングポイントは、素晴らしいセーブを見せ、周りを指揮し、常に大きな存在になることだ。だが、今行っているフットボールでは、(マンチェスター・シティ所属のブラジル代表GK)エデルソンのようなGKにならなければならない。それに慣れるまでには時間がかかると思うし、彼を気の毒に思うよ」
チェフは今後、シーズンを通して試合を重ね、エメリ監督が求めるスタイルにアジャストして批判の声を抑える必要があるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)