乾貴士を獲得したベティス幹部、今夏の補強を総括 「我々は狂ったようには動かない」
ダービー勝利後にベティス会長と副会長が地元紙に語る
日本代表MF乾貴士が所属するベティスは、現地時間2日に行われたセビージャとの“アンダルシアダービー”に1-0で勝利し、今季リーグ戦初勝利を挙げた。その直後のタイミングで、クラブのアンヘル・ハロ会長とホセ・ミゲル・ロペス副会長がインタビューを受け、乾獲得などへの感触について語ったと、スペイン地元紙「el Decano」が報じている。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
クラブの象徴的存在である元スペイン代表MFホアキン・サンチェスの決勝点によって勝利したベティス。ライバル撃破にチームを愛するベティコ(ベティスサポーターの愛称)が大いに沸いているが、それはクラブのトップも同様のようだ。
「勝ち点3以上のゲームだったことは明らかだし、ベティスのプロジェクトの勝利だ。チームは機能し、スタジアムはパーティーだった」と話すとともに、「ホアキンは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。ベティシズモ(ベティスの魂)を発信した。ベティスは世界的な感情で、ホアキンはその大使なのだ」とレジェンドを絶賛した。
それと同時に触れたのは、新加入選手の存在だ。今夏は乾をはじめ数多くの選手を獲得したが、このように振り返っている。
「夏の事情はとても複雑だった。カナレス、イヌイ、そしてパウ・ロペスを獲得するため大いに働きかけたことは事実だ。それとともにロ・チェルソ、ウィリアム・カルバーリョ獲得はとても複雑なものだった。パリ・サンジェルマンはロ・チェルソの買い取りオプションを求めていないし、(バルセロナ残留の)ラフィーニャもオプションを望んでいなかった。我々は選手が、長期的なコミットをしたくないのだなと捉えた」
メガクラブ所属のロ・チェルソやラフィーニャ獲得には難しさがあった一方で、乾らの獲得はつつがなく進行したことを窺わせる。彼らは「我々は財政的なバランスが取れているし、狂ったような補強に動くことはない」と話し、予算内で戦う姿勢を打ち出している。
クラブ規模に合い、なおかつクオリティーを有するプレーヤーとして認められた乾。リーガとUEFAヨーロッパリーグでの戦いが待ち受けるなか、真価を発揮できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)