INAC京川舞、幼き日に掲げた「世界一の夢」実現へ なでしこジャパン復帰への青写真

2010年のU-17W杯では10番を背負った【写真:Getty Images】
2010年のU-17W杯では10番を背負った【写真:Getty Images】

「止める、蹴る、駆け引きの質を上げられれば、どんな相手にも勝てると信じています」

 2012年に自国で開催されたU-20女子W杯では、MF田中陽子(現ノジマステラ神奈川相模原)や高校時代からの盟友MF仲田歩夢(現INAC)らを擁した日本は3位に入り、“ヤングなでしこ”の愛称で一大旋風を巻き起こした。本来、その中心にいるはずだった京川だが、当時の挫折も今では「怪我をして良かったと思える」と振り返る。

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「なでしこリーグの5試合目で前十字(靭帯)を断裂して、目指していた大会に出られませんでした。でも、怪我があったからこそ自分を見つめ直すことができた。残念ではありましたけど、あの頃に戻ってやり直したいという思いはないですね」

 度重なる故障を経て、2015年になでしこジャパン復帰を果たしたが、2016年7月のスウェーデン戦(出場はなし)以降は代表から遠ざかっている。それでも、「どんなに険しい道だとしても絶対に諦めたくない」と日の丸への熱い思いを口にする。

「サッカーをやっている以上は、日本代表を目指してやりたいです。今回、ヤングなでしこが世界で金メダルを獲ったことは、本当に刺激になりました。下の世代の突き上げをすごく感じるので、自分たちもうかうかしていられない。全ては止める、蹴る、駆け引きの質次第。そこを上げられれば絶対になでしこジャパンに入れると思うし、どんな相手にも勝てると信じています」

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