政界に飛び込んだ元レッズ守護神 市議として目指す第2の夢

都築が掲げる政策とは

 都築が掲げる政策の一つに、「生涯スポーツの推進」がある。
「例えば、ご年配の方がゲートボールを始めると。公園でやるとなれば、そこで一つのコミュニティーが生まれる。コミュニティーが出来上がれば、多くの人たちと触れ合えるようになる。仲間がたくさんできれば、人生はもっと豊かになる。 だからもっとそういったコミュニティーを作りたいんですよね。そのための手段として一番有効なのが、スポーツだと考えています」
 理想とするものはある。だが、それを実現させていくには、いばらの道が待ち受けているに違いない。だが都築は、決して諦めることはないだろう。最後に、JFAこころのプロジェクトで、夢先生として子どもたちにしていた話を紹介する。
「夢を持つことで目標ができる。それを一つずつクリアしていくことで夢はかなう。失敗したっていい。失敗から学べば成長できる。諦めずに、成功するまで続けることが大切なんです」
◇都築龍太(つづき・りょうた)
1978年4月18日、奈良県出身。ポジションはゴールキーパー。国見高を卒業後、ガンバ大阪に加入。2003年に 浦和レッズに移籍し、数多くのタイトル獲得に貢献。特に07年には、AFCチャンピオンズリーグ優勝、クラブワールドカップ3位入賞を達成し、自身もJリーグベストイレブンを受賞。10年6月に湘南ベルマーレへ期限付き移籍。期限付き移籍の契約満了後、浦和への復帰を果たしたうえで、11年1月27日、現役引退を表明。14年4月、さいたま市議会議員選挙に緑区より出馬し、念願だった初当選を果たす。Jリーグ通算250試合、日本代表通算6試合出場。

【了】
野口学●文 text by Manabu Noguchi
浅野里美●写真 photo by Satomi Asano

 

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