政界に飛び込んだ元レッズ守護神 市議として目指す第2の夢

引退後わずか1カ月で出馬表明も…

 2011年1月に引退を発表してからわずかに1カ月後、都築は埼玉県議会議員選挙への出馬を表明した。だが結果は落選。当時のことを、「自分の知名度だけで当選しようと考えていた」と正直な言葉で振り返る。長 い時間を過ごしてきた街であり、自身の子どもはここで生まれ育ってきた。大切なこの街のために貢献したい。その思いはあったものの、それだけで当選できるほど甘くはなかった。
「落選してからしばらくは、これからどうしようかと考えましたね。サッカーの世界に戻ることも、少し頭をよぎりましたよ。だけど、一度自分でやると決めた以上、落選したからと言ってすぐにやめるというのはできなかったですね
 それからは、地域のために何ができるか、何をすべきかを考え続けた。PTAや自治会の活動にも参加し、地域の人たちの話に耳を傾け、地域が抱える課題をその目で見てきた。こうしたことを続けていくうちに、地域の人たちみんなが都築を応援しようという雰囲気に変わっていったとい う。
「4年間お付き合いしてきた方たちが、選挙の時にはずっと事務所にいて、支えてくれた。当選できたのは、自分がやってきたことを見てくれて、理解してくれる人たちがいたからこそだと思っています。もともと僕は地元の人間ではないわけですよ。だけど応援してくれた。しっかりとした信頼関係を築けたのかなと。それが本当にうれしかったですね」

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