長崎のオランダ人DFバイス、経験者が語るEL出場の意義と成長への“エネルギー”
16-17シーズンに3回戦でプレー 「選手としての自分をさらに成長させてくれた」
「誰もが知っている大会であり、あの舞台でプレーできたことは自分にとってとても大きく、特別な経験でしたね」
今年7月から、J1のV・ファーレン長崎でプレーするオランダ人DFヨルディ・バイスは、UEFAヨーロッパリーグ(EL)に出場した経験をこう振り返る。
オランダの名門フェイエノールト出身で、年代別のオランダ代表でプレーしてきたバイスだが、ELに出場したのはCSパンドゥリイ・トゥルグ・ジウ(ルーマニア)に所属していた2016-17シーズンの一回のみ。マッカビ・テルアビブ(イスラエル)に2戦合計スコア2-5で敗れて3回戦で姿を消したが、後半27分から途中出場した運命の第2戦は今も悔しさと特別感がある試合として記憶されているという。
「ELを戦うにあたって自信もあったし、今思い返しても強いチームだったんですけどね。当時のチームは……他の面で問題を抱えていて、状態が良くないまま戦って負けてしまいました。今も残念な気持ちが残っています。それでも、あの一戦は自分のサッカー人生で重要な試合です。私は規律正しく、いつもソックスを下ろしてプレーしていた(元アルゼンチン代表MF)フアン・セバスティアン・ベロンが好きだったんですが(笑)、彼らも立った舞台でプレーできたんですからね。プレー面でも通用する部分としない部分の両方を感じることができて、選手としての自分をさらに成長させてくれたと思っています」
そう語るバイスの言葉からは、ELがいかに特別なものであるかが十分に伝わってくる。
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