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代表引退表明のエジルとドイツ連盟、いまだ“音信不通” 「対話の道を見つけられれば…」
ドイツ代表のチームマネジャーを務めるビアホフ氏が明かす
MFメスト・エジル(アーセナル)がドイツ代表から事実上の引退を表明して1カ月以上が経つが、ドイツサッカー連盟(DFB)側はいまだに本人と話ができていないようだ。チームマネジャーを務める元ドイツ代表FWオリバー・ビアホフ氏が対話の道を探っていると明かしたと、ドイツメディア「WAZ」が報じている。
エジルはロシア・ワールドカップ(W杯)前に同じトルコ系ドイツ人のMFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)とともに、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会合の場を持ち、大統領が党首を務める公正発展党がその写真を公表した。
ドイツではエルドアン大統領がトルコ国内で行った政治的弾圧が大きく非難されており、その大統領と面会した二人には批判的な視線が向けられることになった。二人の忠誠心を疑い、代表から外すべきだという声を上げた政治家もおり、国を巻き込んでの大騒動に発展した。
その後、ドイツはW杯本大会で史上初のグループリーグ敗退。エジルは“戦犯”扱いされるなか、現地時間7月22日に自身の公式ツイッター上で3部構成の声明を発表した。声明では、DFBのラインハルト・グリンデル会長を名指しして、同連盟からサポートを得られなかったことを告白し、「人種差別され、見下されているという感情を抱いたまま代表でプレーすることはもうない」と、代表引退を発表した。
エジルは引退の決意をヨアヒム・レーブ監督に直接伝えておらず、レーブ監督はW杯の総括を行った際に、同選手とコンタクトを取ろうとしたが結局上手くいかなかったと明かしている。そして、その状況は今も変わらないようだ。
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