武藤が代表初出場初得点もほろ苦デビュー 「反省すべき点は多々ある」

 

遅咲きの代表戦士がキーマンに

 武藤自身も終盤にスタミナが切れ、相手に主導権がわたったことを認めている。
 
「後半は運動量が落ちて、ミスも増 えてしまいました。それは残念だし、悔しい。自分の中では少し動けなくなった思いがある。90分出ている以上は、最後までやりきりたい」
 左サイドにポジションを移した後半には、中央にカットインしての強烈なミドルシュートや、右サイドのFW永井謙佑(名古屋)からのクロスにファーサイドへと走りこんでゴールを狙うなど、多彩なプレーで日本の攻撃陣をけん引した。当の本人は「逆転されてしまったので、セカンド(ボール)を取るなど、反省すべき点が多々ありました」と、猛省するばかりだった。
 
 武藤にとっては、あまりに苦く、後味の悪いデビュー戦となった。ハリル監督率いる日本代表にとっては、1-1の引き分けに終わった6月のロシア・ワールドカップ予選シンガポール戦に続く 屈辱を味合うこととなった。指揮官は、試合後のインタビューでは多くを語らなかった。それだけ事態を深刻に受け止めていることのあらわれなのだろうか
 中2日で迎える韓国戦では、この不穏な空気を払拭(ふっしょく)する試合内容が求められそうだ。試合に敗れた中、数少ない収穫の一つとなった“遅咲き”の代表戦士・武藤が、日本のキーマンに名乗りを上げる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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