黒星スタートのハリルジャパン主将森重「セカンドボールに反応できなかった」

試合後ぶぜんとした表情で語る

 日本代表は2日、東アジアカップ初戦の北朝鮮に1-2で敗れ、黒星スタートとなった。この日、キャプテンマークを巻いたDF森重真人(FC東京)は試合後、ぶぜんとした表情でこう語った。
「相手が決めるところで決めて、自分たちがチャンスをモノにできなかった」
 開始3分にMF武藤雄樹(浦和)の得点で幸先よく先制したが、北朝鮮の中盤を省略したロングボール策に苦戦。徐々に押し込まれ、後半は自陣でのプレー時間が長くなっていく。
 そして後半20分、長身FWのパク・ヒョンイルがピッチに入るとゲームの流れは大きく北朝鮮へと傾いた。森重は、こう言って奥歯を噛みしめた。
「相手が高い選手を入れてきたが、セカンドボールに反応するようにトレーニングしてきた。だが、うまくできなかった」
 同33分には、森重がパクに競り負けると、こぼれ球に素早く反応した相手FWに同点ゴールを奪われてしまう。さらに同43分にも、パクの驚異的な高さに屈し、左サイドから高く浮き上がったクロスを頭で押し込まれて逆転を喫した。
 連覇を目指す日本は、ほろ苦いスタートとなった。2013年の前回大会の優勝メンバーでもある森重は大会直前、こう言葉を残していた。
「前回みたいにうまくいくとは思っていない。優勝するのも簡単ではないし、一試合一試合、全員で戦わなくてはいけない」
 自ら吐き出したフレーズを痛感する結果となった。その主将は「次に向けてもう一度、しっかりと準備をしたい」と、必死に前を向くしかなかった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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