ハリルジャパン東アジア杯初戦北朝鮮戦 武藤先制弾もパワープレーに屈し逆転負け
男女共に黒星スタート
日本代表は2日、中国・武漢で行われている東アジアカップで北朝鮮と対戦し、前半3分に遠藤航(湘南)の右クロスを武藤雄樹(浦和)が合わせて先制したが、後半33分と43分に失点を喫して逆転負け。3試合の短期決戦は前日のなでしこジャパンに続き黒星スタートとなった。
バヒド・ハリルホジッチ監督はこの大会に向けた23人メンバーに、6人の初選出を含む、若手を多く選出。メンバー発表の会見では「若い選手をたくさん選んだ。それは、たくさんのプレーヤーに私のメッセージを伝えたいということでもある」と話していたように、新戦力の突き上げを期待している。この試合では、来年のリオ五輪を目指すU-22日本代表の主将DF遠藤、武藤というA代表初選出の2人をスターティングイレブンに起用した。また、ボランチにはJ2から唯一の選出で13年の前回大会MVPの山口蛍(C大阪)が起用された。
日本は前半3分、いきなり新戦力コンビが結果を残した。右サイドバックに起用された遠藤のアーリークロスに合わせたのは武藤。中央で相手DFの裏に走りこみ、左足で合わせると、これが見事ゴールネットを揺らした。試合開始早々に得点を奪った日本は、連覇の懸かる今大会、幸先のいいスタートを切った。
前半24分には再び武藤のチャンスメイクで、日本に決定機が訪れる。エリアの手前で後ろからのパスを受けた武藤は、ワンタッチでDFのマークを外すと中央に走りこんだ川又へラストパス。川又はフリーでボールを受けたものの、シュートは力なくGKに防がれた。それでも、序盤から武藤が初代表の舞台で存在感を見せつけた。
32分には、日本の左サイドでフリーになった北朝鮮のロ・ハクスにエリア内に侵入され決定機を作られるものの、槙野が決死のスライディングで防ぎ、ピンチを脱した。追加点を狙う日本も39分、永井謙佑(名古屋)がエリア外からループシュートを狙ったがGKにセーブされた。続く44分には、宇佐美貴史(G大阪)の左クロスから再び永井がシュートチャンスを迎えたが、相手DFに阻まれた。直後のコーナーキックは、宇佐美のキックに遠藤がニアで頭で合わせたが、これも相手DFにクリアされた。
終了間際の波状攻撃こそ追加点に結びつかなかったが、武藤のゴールで挙げた1点のリードを保ったまま1-0でハーフタイムを迎えた。