ガラタサライが希望するメロの代役 「長友ではなく、中盤の選手を」

定まらない新天地

 日本代表DF長友佑都は、元ブラジル代表MFフェリペ・メロのインテル移籍の代替としてトルコの強豪ガラタサライへの移籍がうわさされてきた。だが、ガラタサライ側は長友ではなく、別の選手をインテルに要求しているという。スペイン紙「AS」が伝えた。
 ガラタサライが要求しているのは、インテルのチリ代表MFガリー・メデルだという。実際のところ、メロは中盤の選手で長友はサイドバック。ポジション的にはかみ合わない。記事では、「メデルはガラタサライにとって理想的な代替選手」として、交換要員になる可能性を指摘している。
 この両チームは、2日に親 善試合で対戦する。その際に「イスに座ってゆっくりと話す時間がある」として、具体的な条件を確認しながら交渉に入るとしている。同紙の見立てでは、両選手の年齢などを加味するとトレードでインテル側が300万ユーロ(約4億円)ほどの現金も得るのではないかとしている。
 インテルのロベルト・マンチーニ監督は、メロを獲得して中盤の補強を完了させたい意向があるようだ。チーム側としては、2018年6月までの契約を残すメデルに対し、イタリアから離れてトルコリーグでプレーすることへの説得が必要だとしている。
 このトレードが実現すれば、長友のガラタサライ行きへは大きな影響を与えることになる。マンチーニ監督が左サイドバック獲得を熱望し、長友は事実上の構想外とも言われ ている。他のリーグやクラブからも熱視線を浴びる長友だが、どのような新天地を求めるのか。あるいは、超逆風の中、クラブへの愛着を胸に残留するのか。移籍市場が開いている残り1カ月で大きな決断を迫られることになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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