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「韓国サッカーのために犠牲になれ」 兵役免除のソン・フンミンが後輩に伝えた覚悟
アジア大会決勝で日本を破り金メダル獲得 悲願の兵役免除を勝ち取る
アジア大会男子サッカーの決勝戦が1日に行われ、U-23韓国代表が延長戦の末に2-1でU-21日本代表を破り、金メダルを獲得した。
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金メダル獲得で兵役免除になることから、韓国のモチベーションは高かった。その悲願を誰よりも達成したい気持ちが強かったのは、プレミアリーグのトットナムでプレーするFWソン・フンミンだろう。
今やアジアナンバーワンプレーヤーとして、プレミアリーグでの価値を高めているソン・フンミン。兵役についた場合、約2年の軍隊生活を余儀なくされるところだったが、それが免除となり、日本戦の勝利後には喜びを爆発させていた。
韓国紙「国民日報」によれば、ソン・フンミンは試合後のミックスゾーンで集まった韓国メディアに対して、その時の気持ちをこう語っている。
「国民の皆さんのおかげで金メダルを取ることができた。今、私がメダルをかけているが、私のものではなく、国民の金メダル」と、まずは国民へ感謝の気持ちを述べた。
さらに、キム・ハクボム監督に対して「自分をオーバーエイジ枠で選んでくれ、素晴らしい戦略で、素晴らしいプレゼントを贈ってくれたことにとても感謝しています」と、兵役免除へのチャンスを与えてくれたことについて、改めて感謝の気持ちを伝えた。
ただ、ソン・フンミンはそれだけで終わらなかった。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。