アーセナルの伝統? エメリ監督が会見中に着信した携帯を手に見せた“粋な対応”に脚光

アーセナルを率いるエメリ監督【写真:Getty Images】
アーセナルを率いるエメリ監督【写真:Getty Images】

録音用に置かれたジャーナリストの携帯が鳴り響くアクシデントに「私が応対する」

 アーセナルのウナイ・エメリ監督は、22年間指揮を執った名将アーセン・ベンゲルに代わって今季から指揮を執っている。現地時間2日に第4節カーディフ戦を控えるなか、記者会見中に起きた珍事への粋な対応が話題を呼んでいる。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 開幕3試合を1勝2敗でスタートしたアーセナル。エメリ新監督は、2日のカーディフ戦に向けた記者会見である“アクシデント”に見舞われた。

 エメリ監督が記者からの質問に応じていると、突然会場で携帯の着信音が鳴り響く。会見の音声を録音するために壇上に置かれた携帯に電話がかかってきたのだが、エメリ監督は発言を中断すると、携帯を手に目の前の記者たちに向かって尋ねた。

「誰のものだか分からないが、私が応対しておくよ。ジョン・スペンサーという方からだ。構わないかい?」

 電話の持ち主が頷くと、「やぁ、おはよう! こちらウナイ・エメリ。調子はどうだい? 我々は今勤務中なんだ」と話しかけたが、電話先のジャーナリストはまさかアーセナルの指揮官が電話に出るわけはないと反応せずに切ってしまったようだ。

 アーセナルにこのようなアクシデントが起きたのは、初めてではないという。記事では「ベンゲルの時も同じことが起こった」と綴り、昨季限りで退任したベンゲル前監督も2016年に記者会見中に目の前の電話が鳴り響くと、「おや、君の妻からのようだよ!」と笑顔で携帯を持ち主に渡す経緯があったことを紹介している。

 この時のベンゲル監督の温かい対応も当時賛辞が送られており、記者会見中の着信で“神対応”を見せるのはアーセナルの指揮官の伝統なのかもしれない。

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