指揮官は、2-2で迎えた後半30分過ぎの時間帯をこう振り返った。「勝負どころの中で、こういうことをさせてはいけない、こういうときには冷静に対応しなければいけないということがある。そういう中で勝負が決まる。それを知っているのがカナダで試合に出ていた選手。それをまだ感じ取れないのが今の選手」 一方で、「それを僕が感じて対応しなければいけない中で、対応が遅くなった現実がある」と、自らの采配を棚に上げることはしなかった。 実際のところ、佐々木監督は「2人のセンターバックが疲れていた中で代えようと思った」と、初招集のDF村松智子(日テレ)を準備させていた。しかし、ボールがなかなかラインを割らない不運もあり、交代を実行する前に勝ち越し弾を許した。FW高瀬愛実(INAC)をベンチに呼び寄せ、攻撃的な交代策にシフトしている間に立て続けに4点目を奪われたのも事実だ。