若きなでしこで最大の発掘 新戦力の杉田が魅せた美しきミドル弾

美しき挑戦者

 先日の女子ワールドカップカナダ大会でも、国内合宿での練習をサポートするメンバーとして招集されていた。「先輩のプレーを見て勉強になった」と語る貴重な経験となった。カナダで躍進したチームの試合を見る中で、「自分が入りそうになるポジションのプレーを見て勉強していた。ボランチで、阪口(夢穂・日テレ)選手は味方がパスを出しやすいポジションを取ってボールを受ける。それが勉強になった」とも語る。タイミング良く攻撃参加したプレーも、先輩の良さを貪欲に吸収しようとする、イメージトレーニングの成果と言えるのかもしれない。
「今日、1点取れたことでアピールになったと思う。まだまだ課題はたくさんあるが、自分でも意識していきたい」
 そう手応えを口にした杉田。来年に控えるリオデジャネイロ五輪へのアジア予選や本大会の舞台で、なでしこの中盤を支える心臓部であり、目標とする阪口と共演するチャンスをつかむために。この東アジア杯の残り2試合でさらなるアピールをする。この日、美しき挑戦者が、なでしこの最激戦区とも言える中盤のレギュラー争いに名乗りを上げた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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