「なでしこは1位でなければいけない」 アジア大会主将、鮫島彩が語った課題とプライド
熊谷ら海外組不在のなかでCBに配置転換されて奮闘「課題だらけ」
それこそ、常盤木学園高時代のウイング的役割に始まり、持ち前のスピードと判断、持久力をサイドで発揮してきた。今度はその資質をゴール前での守備に転用する。他の選手のエリアにも目を配り、綻びが見えると俊足を飛ばして駆け付け、塞いでいった。
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「今回は海外組がいなかったり、怪我人がいたりということで、センターバックをやっている部分もあると思います。そのなかで、自分はカバーリングの部分を徹底して求められている。ラインコントロールなどいろいろ学びながらやっているので、課題だらけです」
鮫島のようにコンバートされたポジションで戦っている選手、そしてMF阪口萌乃(アルビレックス新潟レディース)、DF國武愛美(ノジマステラ神奈川相模原)などのように、代表キャリアが浅い選手もいた。そうした事情もあって、初めて近くで連係を組む機会も多くなる。
それでも急造に近い最終ラインは、重要なシーンでいくつかオフサイドを取り、上々の出来に見えるが、「いや、北朝鮮戦などではかなりの数でオフサイドが取れずに危ないシーンになったことがあったので、まだまだだと思います」と反省する。女子ワールドカップやオリンピックで3回のファイナルを戦った鮫島が、自らに課す合格ラインは高い。
「課題だらけですけれど、18人しかいけない大会で、各選手が複数ポジションをこなすというのは、絶対に必要だと思います。自分だけじゃなく『こういうポジションもできる』という幅を広げていく、良い機会です。そのなかで結果を求めていければ」