覚醒への序章―― ヤングなでしこGKスタンボー華、U-20W杯で見えた“新たな世界”

今大会で一気に流行した「太(ふとし)ポーズ」【写真:INAC神戸レオネッサ】
今大会で一気に流行した「太(ふとし)ポーズ」【写真:INAC神戸レオネッサ】

「お姉さん方の争いに入っていけるように頑張ります」

――今大会で片手をグー、片手をパーにして合わせる「太(ふとし)ポーズ」が一気に流行しました。

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「太さん(池田太監督)が熱くなると、そう手を叩く癖があるんです。私たちがイジってからあまりやらなくなってしまったんですけど、選手たちの間では写真を撮る時はこのポーズで行こうよって(笑)。尊敬できる人であり、お父さんであり、監督であり……、太さんだからこそ頂点まで駆け抜けられたと思います」

――“太JAPAN”は本当に雰囲気が良かったですね。

「他の年代とは違った雰囲気を、中にいた自分たちも感じていました。太さんはすごく熱男(アツオ)で、ちょっと泣き虫なところもあるんです。それに私たちもつられてウルっと来たり(笑)。マル秘エピソードではないですけど、思った以上にこのチームは涙もろいのが印象的でした。大会を終えて帰国して、これで解散になる時に、ずっとこのままのチームでやりたいって別れを惜しんで、『太ガールズ』みたいにこのメンバーでチームを作ろうって。私にとってはINACも故郷なので難しいですけど、もしできたらもう一度集まって一緒にサッカーをやりたいですね」

――今大会では貴重な経験を得ました。今後の目標を訊かせてください。

「まずはINACの力になること。まだまだ今の自分では足りない部分が多すぎるので、一個一個ゆっくりでも潰していって、みんなに追いつかないと。サッカーをやっていて、このチームにいる以上、リーグ戦に出たい思いはあるんですけど、お互いを尊敬して、思いやり合いながら、なおかつ自分がみんなのためにゴールを守れる選手になりたい。もちろん、U-20W杯で優勝したからOKではなく、私たちのための土台を作ってくれたお姉さん方(なでしこジャパン)の争いにも入っていけるように頑張ります。引き続き、応援をよろしくお願いします」

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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