なでしこJが2大会ぶりアジア大会で金メダル 菅澤が魂のダイビングヘッドで劇的決勝弾

アジア大会決勝で、日本女子は中国を1-0で下し金メダルを獲得した【写真:AP】
アジア大会決勝で、日本女子は中国を1-0で下し金メダルを獲得した【写真:AP】

中国に攻め込まれるなか、後半45分に菅澤が意地の決勝ゴールをマーク

 なでしこジャパンは31日、アジア大会決勝戦で中国を1-0で破り、2大会ぶり2回目の金メダルを獲得した。耐えに耐える展開になった試合は、後半45分にFW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)がヘディングシュートで決勝点を奪う劇的勝利となった。

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 決勝の舞台に勝ち上がった日本は右サイドハーフにMF籾木結花(日テレ・ベレーザ)を起用し、準決勝で得点したFW菅澤をベンチスタート。トップ下にMF長谷川唯(ネレーザ)を配置して1トップにFW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)を置くシステムでスタートした。

 日本は立ち上がりから中国の猛攻にさらされ、自陣に張り付けられる展開になった。中国のスピードのある2トップに攻め込まれ、ゴール前で耐える時間が続いていく。それでも、中国のシュートは枠外に飛ぶものや、力なくGK山下杏也加(ベレーザ)の正面に飛ぶものが多く、日本は何とか前半を無失点で終えた。

 後半に入っても劣勢の展開は変わらず、高倉麻子監督は同11分に籾木に代えて菅澤を投入。2トップにシステムを戻すと、少しずつポゼッションを回復した。それでも同20分前後の時間帯を除けばゴール前で守る時間が長く、有効な攻撃はほとんど繰り出せずに時間が流れていった。

 後半39分には、岩渕のスルーパスを受けたMF中島依美(INAC)がペナルティーエリア内で倒され、PKのホイッスルが鳴ったかに思われたが、中島がオフサイドポジションにいたと判定されてビッグチャンスは訪れなかった。

 それでも、日本は最後の最後にチャンスをものにした。後半45分、中盤で岩渕がキープすると右サイドを駆け上がる中島にスルーパス。中島は右足でピンポイントのクロスを供給すると、ニアサイドに走り込んだ菅澤がヘディングで叩き込み、劇的な決勝点を奪って1-0の勝利をもぎ取った。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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