宿敵の立場が逆転!? パス本数でバルサを凌駕するレアル”新スタイル”に地元紙も注目
開幕2試合でレアルのパス本数がバルサを100本上回る ロペテギ監督の影響大
今季からフレン・ロペテギ監督が就任した新生レアル・マドリードが、宿敵バルセロナのアイデンティティーを奪うことになるかもしれないと、スペイン紙「マルカ」が報じた。
【PR】ABEMA de DAZNでラ・リーガの久保建英など欧州サッカーの注目試合ハイライトを全試合無料配信!
バルセロナは、正確かつ華麗にパスを回すスタイルをクラブの哲学として脈々と受け継いできた。特に、2008年にジョゼップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ監督)が就任すると、そのスタイルをさらなるステージへと進化させた。また、同時期にレアルを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド監督)が守備的戦術を重宝したため、両監督が指揮していた時代のバルサとレアルは、パスの総本数で2万7366本もの差が生じていたという。
しかし、その構図は今季からガラリと変わろうとしている。記事では「レアルのパス数がバルセロナを凌駕」という見出しを打ち、リーガ第2節終了時点でバルセロナよりもレアルがパスサッカーを象徴する“ティキ・タカ”を体現していると伝えた。
バルセロナは開幕から2試合で、パス本数が1407本だったのに対し、レアルは1505本と、早くも100本もの差が開いた。またバルサのパス成功率が87.9%だったのに対してレアルは90.76%と、その差は明らかだ。
2016年から2年間スペイン代表でパスサッカーを一貫してきた指揮官が今季から監督に就任し、レアルのサッカーは生まれ変わった。特に、レアルの司令塔であるドイツ代表MFトニ・クロースの存在感は圧倒的だ。2試合で227本ものパスを供給し、成功率も97.35%と高い。
バルセロナを指揮するエルネスト・バルベルデ監督は、前線の選手のスピードを生かすスタイルを掲げているため、今季からは「パスサッカー」のレアル、「カウンター」のバルサと、その立場が逆転するシーズンとなるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)