因縁のラモスとサラーが“脇固め事件”以来の気まずい再会 左肩への接触図るも“無視”
UEFA主催の授賞式に出席したラモスとサラー
欧州サッカー連盟(UEFA)は現地時間30日、2017-18シーズンのポジション別最優秀選手を発表した。DF部門ではレアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが受賞。一方、会場では昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝以来、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーと気まずい再会を果たした。
ラモスとサラーの間に因縁が生まれたのは、昨季CL決勝だった。アクシデントが起きたのは前半25分、サラーがマッチアップしたラモスへドリブル突破を図った際に交錯。すると、ラモスに右腕をがっしりとつかまれ、柔道の“脇固め”をかけられる形で転倒すると、ピッチに左肩を強打し、涙を流しながら途中交代することになった。リバプールはエースの負傷離脱によりパフォーマンスが低下し、1-3で敗戦を喫していた。
CL決勝後、この一件についてラモスが故意ではなかったと弁明したのに対し、サラーは「僕を泣かせた人間が、今度は笑わせてくれる」と怒りを込めて反論。両者の間に亀裂が生まれていることを、世界各国のメディアが報道していた。
そしてサラーは、肩の負傷が完治しないままロシア・ワールドカップ(W杯)へ参戦。グループリーグ初戦のウルグアイ戦(0-1)への復帰は間に合わず、残りの2試合には出場し2得点を奪ったものの本領発揮とは言い難く、チームも3連敗で4年に一度の祭典を後にしていた。
そんな因縁の二人が、UEFA主催の会場で、“事件”以来の顔合わせを果たすことになったが、両者間にある「気まずい雰囲気」に各紙がスポットライトを当てている。