「VARは主審を潰した」 反対派プラティニがロシアW杯決勝の“疑惑の判定”に苦言
元UEFA会長のプラティニ氏が警鐘 「テクノロジーがサッカーを台無しにする」
ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)は、これまでセリエAなどの各国リーグにも導入され、今夏のロシア・ワールドカップ(W杯)でも採用されたことで広く知れ渡った。ところが、かつてユベントスで“将軍”の異名を取った元フランス代表MFのミシェル・プラティニ氏は、VARがサッカーを「台無しにする」と否定的な意見を示した。フランス紙「レキップ」が報じている。
元UEFA会長のプラティニ氏は、同紙のインタビューで、「VARはDIY動画みたいなもので、サッカーに公正をもたらしてなんかいない。映像で審判を助けられるのは、良くてもボールがゴールラインを越えたか越えないか、またオフサイドかどうかくらいだろう。なぜなら、これらは内側か外側かという、明確な事実で判断できるからだ」と語った。
そして、今夏のロシアW杯の疑惑の判定に苦言を呈した。
「W杯決勝のフランスのFKからの先制点。クロアチアの選手はファウルなんてしてなかったじゃないか。(FWアントワーヌ・)グリーズマンのペナルティーだろう。そして、決勝でもVARが使われたね。あれはVAR審判から主審に確認を要請し、それに主審が従ったんだ。クロアチアのハンドだって本当にあったのかい? クロアチアの全員があのハンドは故意ではなかったと主張したが、フランスはPKが欲しかったんだろう」
そして、「明日になれば、キャプテンや、GKはヘッドホンをつけて、試合中に監督たちと会話ができるようになるかもしれないね。こんなことをしていたら、自転車やF1のようにサッカーを台無しにしてしまう。すでに主審を潰しているんだ」と痛烈に批判を展開した。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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