リバプールのベルギー代表GK、同僚の“抜け駆け移籍”に不満爆発 「僕だったはずなのに…」
退団濃厚のミニョレがカリウス移籍で一転残留へ
今夏の放出候補となっていたリバプールのベルギー代表GKシモン・ミニョレが、チームメイトのGKロリス・カリウスのベシクタシュへの期限付き移籍によって一転して残留することになりそうだ。昨季途中から出場機会を失っていたが、今季も飼い殺し状態が続く可能性は高く、カリウスの“抜け駆け”に不満を爆発させた。ベルギー紙「Het Nieuwsblad」が報じた。
ミニョレは2013年にサンダーランドから加入し、リバプールの正守護神を務めてきた。だが、16-17シーズンにカリウスが加入すると、状況はがらりと変わった。昨季はリーグ序盤こそポジションを確保していたが、プレーに安定感を欠いたシーズン途中から定位置を奪われていた。
しかし、そのカリウスも、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ決勝でまさかの凡ミスから2点をレアル・マドリードに献上。チームも1-3で敗れ、大一番で戦犯となってしまった。その結果、ライバルの信頼も地に落ち、ユルゲン・クロップ監督は今夏に大きな決断を下した。GK史上2番目の高額移籍となる移籍金6500万ポンド(約96億円)で、ASローマからブラジル代表GKアリソンを獲得するに至った。
ミニョレは、これを受けていち早く退団の意向を表明。ナポリやバルセロナも獲得に関心を示したというが、クラブが求める条件に見合うオファーは届かなかった。それを尻目に、カリウスは2年間の期限付きでベシクタシュへの移籍が決定。リバプールは、第2GKとしてミニョレをチームに残留させる方針となった。
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