買い手不在のバロテッリ 7割引きのバーゲンセールにもラツィオは難色

完全な不良債権化したイタリアの悪童

 リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリが約600万ユーロ(約8億円)といわれる年俸の7割をリバプールが負担する条件でも売れないという、あまりにも重度の不良債権化して問題となっている。
 イタリア地元紙「ラ・レプブリカ」によると、昨年ACミランから加入した悪童と、元イタリア代表FWファビオ・ボリーニが完全にブレンダン・ロジャース監督の構想外となっている。バロテッリの代理人であるミノ・ライオラ氏は、今季年俸の7割をリバプールに負担させる条件でセリエAの強豪ラツィオに1年間の期限付き移籍で売り込んでいる。だが、ラツィオ側は年俸の3割負担にも難色を示しているようだ。
 フィオレンティーナへの移籍は、サポーターからの猛反発で立ち消え、サンプドリアはマッシモ・フェレーロ会長が度重なるディスカウント要求のコメントを発表した末に、会長自身が獲得からの撤退を明言した。今季セリエAに昇格したボローニャも獲得の条件として、ディスカウントを要求しているという。
 昨年はプレミアリーグ1得点だったが、ピッチ外のお騒がせぶりは相変わらずな悪童は完全に不良債権化している。かつてのイタリアサッカー界の期待の星は、値下げを繰り返してもまだ売れないという悲惨な状況に陥っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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