PK戦両軍22人の死闘の末、レアルがミラン撃破 国際チャンピオンズ杯優勝
本田は後半開始からトップ下で出場 クロスで好機演出!
レアル・マドリードとACミランは30日、中国・上海で行われたインターナショナル・チャンピオンズカップで激突した。ミランの日本代表FW本田佳佑はベンチスタートとなり、後半からトップ下で出場した。ピンポイントクロスなどで好機を演出するなど、定位置確保にアピールした。試合は0-0で迎えたPK戦の末にレアルが勝利し、同杯中国ラウンド優勝を飾った。
レアルのラファエル・ベニテス監督は4-2-3-1システムを試行。GKにはケイロル・ナバス、4バックはダニーロ、ヴァラン、ペペ、アルベロアで、中盤にカゼミロ、モドリッチ、ルーカス・バスケス、ベイル、C・ロナウド。1トップはベンゼマが入った。一方、ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督は4-3-1-2システムでスタートはGKがディエゴ・ロペス。4バックがデ・シリオ、アレックス、ロドリゴ・エリー、アントネッリ。ポーリ、デ・ヨング、ベルトラッチの3ボランチで、トップ下にはスペイン代表MFスソが入った。ニアングとチェルチが2トップを組む4-3-1-2システムでスタートした。日本代表FW本田圭佑は、今季のレギュラー2トップと見られる新加入ルイス・アドリアーノ、カルロス・バッカとともにベンチスタートとなった。
共にインテル相手に90分間で勝利しているだけに、このゲームの勝者が中国ラウンドを優勝するという一戦は開始3分、ミランは新加入の左サイドバック、アントネッリが仕掛けた。左サイドから切り込んでチャンスを演出したが、その後はレアルのペース。中盤で小気味よくパスをつなぐレアルに対し、ミランの守備は後手に回る。最終ラインではね返す場面が増えていった。レアルはロナウド、ミランはニアングとアントネッリがいる左サイドからの攻撃が多くなったが、ミドルシュートを狙う展開となった
ミランは現役時代に闘将と呼ばれたミハイロビッチ監督の魂が乗り移ったかのように、ボール際で激しく当たる姿勢を見せ、レアルの攻撃のリズムを寸断した。一方で攻撃の組み立てには苦戦し、チェルチやニアングが個人技で突破を図るシーンが多く厚みのある攻撃は見せられない。それでも39分にニアングが自陣左サイドから開始したドリブル突破でレアル陣内を切り裂き、GKと1対1になりかけるところまで持ち込むパワーを見せた。しかし、レアルGKナバスが距離を詰めてシュートを阻んだ。両者とも大きなチャンスはほとんどなく、スコアレスで前半を終えた。