マンチーニの構想外 インテルから長友ら左サイドバック3選手放出へ

右利き左SBは不要か

 インテルは、日本代表DF長友佑都とともに左サイドバック計3人の大売り出しを展開していると、イタリアの移籍情報サイト「カルチョメルカート・コム」が特集した。長友に加え、ダビデ・サントン、ダニーロ・ダンブロージオの写真を並べ、「マンチーニの構想外」という見出しで報じた。
 サントンは今年2月にニューカッスルから買い取りオプション付きで期限付き移籍した。2011年以来、下部組織時代を過ごしたインテルへの復帰を果たしていたが、チームに定着することはかなわないようだ。サントンにはワトフォードからのオファーが届いていたというが、本人の意向で拒否。フィオレンティーナが獲得への興味を示しているという。
 ダンブロージオは14年1月にトリノから加入した。「FCインテルニュース」の取材に代理人のビンチェンツォ・ピサカーネ氏が応じ「クラブは彼を売ろうとしているわけではないが、それは必ずインテルに残るだろうということが言いたいのではない。海外の多くのクラブから情報を求めるリクエストが届いているが、正式なオファーは来ていない」としている。現状では、日本代表DF内田篤人の所属するシャルケが移籍先の候補に挙がっているようだ。
 そして、長友についてはインターナショナル・チャンピオンズカップ中国ラウンド終了後、チームに帯同せずに日本に帰国しているという。現状はトルコの強豪ガラタサライが第一候補に挙がっているが、プレミアの数チームからも熱視線が送られているという。
 3人の共通点は右利きであること。以前からマンチーニ監督は「左サイドバックは左利きの選手がいい」と公言していただけに、右利きの選手たちが一斉にリストラ対象になるという。そして、すでに新たな左サイドバック獲得へ向けてクラブにはリクエストを出しているもようだ。インテル残留を望んでいる長友にとっては連日、逆風にさらされている。トルコ行きか、プレミアか、それとも連日放出報道の飛び交うインテル残留にこだわるのか。世界最高のサイドバックを目指す男は、どのような決断を下すのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング