東アジア杯ハリルジャパンに離脱者第1号 浦和の柏木が故障で出場回避
鳥栖の藤田が追加招集
浦和の日本代表MF柏木陽介が30日、中国・武漢で行われる東アジアカップ(8月1日から9日)のメンバーから左足の内転筋の故障で外れると、日本サッカー協会とクラブから発表された。
柏木は29日のホーム甲府戦で後半28分までプレーした。試合前から左足内転筋に違和感を抱えていたが「チームの試合が大事というのがあったから」と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督と話し合った上で、いけるところまでプレーした。得意とする左足のセットプレーのキッカーもMF高木俊幸に任せ、試合中も「足の痛みでボールの飛距離を出せないから、前線との距離を近くしてプレーした」という。それでも、自陣に11人が引いて守る甲府を相手に長短のパスで好機を演出した。
しかし、後半途中からは股関節のあたりを気にするしぐさが目立ち始め、ベンチに向かって限界の合図を送った。ホームで1-1からの勝ち越しゴールを狙うチームは、柏木の交代後は明らかに攻撃が単調になり、そのまま引き分け。4戦勝ち無しの浦和は試合後、サポーターからの大きなブーイングを浴びた。
柏木は「できるならやりたい。1試合目出れなくても、2試合目、3試合目と出られるなら行きたい。もちろん、それが代表として迷惑だったら残る可能性もある。気持ちは入っているし、せっかくアピールする場でもあるから、できることはしたい」と語り、浦和から選出のGK西川周作ら4人とともにチームと別行動で成田空港に向けて出発したが、中国出発前に無念の離脱となった。
追加招集は鳥栖のMF藤田直之となり、日本代表初選出となった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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