余剰人員か、戦力か ミラン人生占うレアル戦で本田はベンチスタートへ

活躍できれば定位置アピールか!?

 ACミランは30日、上海でインターナショナル・チャンピオンズカップ中国ラウンドの優勝を懸けてレアル・マドリードと上海で対戦する。だが、日本代表FW本田圭佑はベンチスタートになると、地元メディアが予想している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。
 前日練習でシニシャ・ミハイロビッチ監督は、2つのチームをテストした。GKにアッビアーティ、DFがデシリオ、アレックス、エリー、アントネッリで、3ボランチがポーリ、デヨンク、ベルトラッチ。トップ下にスソが入り、2トップはニアングとチェルチのメンバーがスタメンと予想している。一方、ベンチスタート組は、GKディエゴ・ロペス。4バックはパレッタ、サパタ、メクセス、カラブリア。3ボランチはモントリーボ、ノチェリーノ、ホセ・マウリでトップ下が本田。2トップはバッカとルイス・アドリアーノとしている。また、ボナベントゥーラと、メネズは室内で別メニュー調整となったもようだ。
 ベンチスタートだったとしても、今季のレギュラーと見られているバッカとアドリアーノの2トップと前線で好連係を見せることができれば、レギュラー獲得に向けて貴重な一歩になる可能性が高い。もちろん、レアル相手にどれだけのプレーが見せられるかという点も、重要な要素になる。
 トレーニング時には37度の高温で湿度もかなり高いというリポートもあるが、ミハイロビッチ監督は「この1週間、同じような状況でトレーニングをしているし、相手だって同じ。問題はない」と、アジアの気候を言い訳にする様子はない。そして「我々は勝利するためにプレーをし、ヨーロッパの頂点へ返り咲くのだ」と力強く宣言した。
 プレシーズンの大会にも貪欲に勝利を求める指揮官に、ミラン就任後の初タイトルを本田がプレゼントできれば、前線の大量補強による出場機会激減と余剰人員危機という逆風を一気に跳ねのけることができるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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