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日本開催ジュニア大会での“美しきスポーツマンシップ”が話題 バルサ少年の姿に称賛
バルサのインファンティルBがFCパーシモンとの死闘後、涙の相手GKを称える
バルセロナはトップチームに各国スーパースターが居並ぶと同時に、FWリオネル・メッシやMFセルヒオ・ブスケッツ、そして現在はJリーグに在籍するMFアンドレス・イニエスタ(神戸)やFW久保建英(横浜FM)らを輩出した育成組織「ラ・マシア」がアイデンティティーとなっている。そのバルサの下部組織チームが日本で行われた大会で“2年ぶりのエール交換”を行なったことが、世界的に話題となっている。
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8月23日から26日まで大阪で行われた「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018」で、バルセロナのインファンティルBがアーセナルとの決勝戦を3-1で勝利し、昨年に次ぐ優勝を飾った。ただ今大会は決勝トーナメントで2度のPK戦に持ち込まれるなどギリギリの戦いで、特に象徴的だったのは準々決勝の日本のFCパーシモンとの一戦だった。
2-2の同点のまま突入したPK戦も死闘となり、計28人のキッカーが蹴り合う展開に。最後はバルサが11-10でなんとか振り切ったが、試合後にスポーツマンシップにのっとるシーンがあった。
勝利の瞬間はチームメイトと歓喜に沸いたバルサイレブンだったが、背番号6を身にまとうパウ・プリム・コマ君がある光景に気づく。それはゴールマウスに立ちはだかったFCパーシモンのGKがピッチに突っ伏して号泣する姿だ。コマ君は即座に駆け寄って、肩に手をかけ励ました。すると他のチームメイトも次々とFCパーシモンの選手に近づき、激闘を演じたことへの感謝の念を告げたのだ。
バルサの育成年代が日本のジュニア選手と友情を育んだのはこれが初めてではない。さかのぼること2年前の同大会決勝、大宮アルディージャ戦では1-0での勝利後、涙に暮れる大宮イレブンに対してエールを送り合う姿が多くの感動を呼び、世界的なスポーツの殿堂であるローレウス賞の「スポーツベストモーメント賞」を受賞した。
今回の出来事はバルサの育成組織公式ツイッターアカウントが発信したことで拡散し、スペイン紙「AS」などでも取り上げられている。相手があってこそできるフットボールという競技。バルサイレブンは、その感謝の念を伝えたかったのだろう。