「僕はこの環境をハッピーに感じない」 武藤がニューカッスルで直面した“最初の壁”
ニューカッスルに新加入の武藤に立ちはだかったのは「散らかったロッカールーム」
今夏ニューカッスルに加入した日本代表FW武藤嘉紀は、新天地で直面した最初の壁に、散らかった汚いロッカールームの存在を挙げている。英地元紙「The Northern Echo」が報じている。
武藤は950万ポンド(約13億5000万円)でマインツからニューカッスルに移籍。念願のプレミアリーグ参戦を実現させた。また、ラファエル・ベニテス監督自身が熱望したストライカーとして、大きな期待が寄せられている。
一方、武藤にとって“最初の壁”は、ピッチ上ではなくロッカールームにあるようだ。記事では、「ヨシノリが散らかったニューカッスルのロッカールームを不愉快に感じている理由」との見出しを打って特集し、綺麗好きな武藤が物が散乱したニューカッスルのロッカールームの光景に頭を抱えることになると指摘している。
ロシア・ワールドカップ(W杯)では、日本代表がベルギー代表に2-3で敗れた後、ロッカールームを綺麗に片付け、ロシア語で「ありがとう」と書かれたメッセージを置いてスタジアムを去ったことが世界中で大きな話題を呼んだ。また、日本人サポーターが試合後にスタンドでゴミ拾いを行っていたことにも注目が集まり、世界各国がゴミ拾いを模倣するという反響も起きていた。
武藤は日本人選手やサポーターの振る舞いについて、世界に向けて行ったものではなく、日本人にとっては当たり前の習慣であることを主張している。
「これは僕たち日本人の日常の行動であり、施設を使用させてもらったことへの感謝のしるしです。あの試合だから特別なことをしたというわけではなくて、どんな場所でも常に同じことをしています。もちろん、練習試合で使わせてもらった施設も同様です。それは僕たちが注目されたいわけでもなければ、称賛を受けたいわけでもない、普段から気をつけている日常的な出来事に過ぎないんです」