大量補強の余波 ミランCEOに迫られる余剰人員の整理

飽和状態の前線は頭痛の種

 また、同様の状況は同じフランス人FWのエムベイ・ニアングにも当てはまるとしている。昨季後半にジェノアに期限付き移籍をして好パフォーマンスを見せたニアングだが、戻ってきたミランでは居場所を見つけられない状況にある。ジェノアに対して再度の期限付き移籍 を持ちかける可能性も指摘されている。移籍市場が閉じる最終日まで、ミランのガリアーニCEOがニアング自身を説得することが予想されている。
 現状、日本代表FW本田圭佑は、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラとトップ下のポジションを争うとされているが、イタリア各紙の予想スタメンを見る限りはレギュラー争いに後れを取っているようだ。
 ミランがリーグ規定の壁により選手を削減する必要があるのは明らかであり、特に外国人選手たちの立場は厳しい。放出時も、他クラブから“足元を見られた”厳しい交渉になると予想されている。その上、ベルルスコーニ会長はパリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチのミラン復帰を悲願としている。交渉の矢面 に立つガリアーニCEOにとっては、頭の痛い1カ月間になりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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