なでしこMF長谷川、北朝鮮撃破で視線は準決勝“日韓戦” 「目標はもちろん金メダル」
アジア大会準々決勝の北朝鮮戦で1ゴールと活躍、韓国戦へ「精度で上回って勝ちたい」
なでしこジャパン(日本女子サッカー代表)のMF長谷川唯(日テレ・ベレーザ)は、25日のアジア大会準々決勝の北朝鮮戦で、後半17分にチームの2点目を決めて2-1の勝利に貢献した。鮮やかなゴールを決めた長谷川は「目標はもちろん金メダルです」とアジアの頂点を見据えている。
前回優勝の北朝鮮と思わぬ早い段階での対戦となったが、日本は前半40分煮セットプレーからFW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)が決めて先制。そして、長谷川が輝きを放ったのは後半17分だった。MF有吉沙織からパスを受けた長谷川はワンタッチでフリックパスをFW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)に当て、リターンを受けるとトラップからそのままボールを落とさずに右足ボレー。鮮やかなシュートがゴールに吸い込まれた。
全てが流れるように決まったゴールについて、長谷川はシュートに至る3つ前のプレーからイメージをしっかりと作り上げていたことを明かした。
「最初は自分がワンタッチで出したものが浮いていたので、リターンも浮いてくるとイメージしていたのでスムーズに打てた。ワンツーの前のボールが来ているところから、自分でシュートを打つイメージだった」
長谷川から菅澤へのパスはバウンドして収まるようなで、菅澤も浮かしたパスでのリターンを強いられた。合わせにくいシュートだったが、自分のパスの時点で想定していたことが余裕を生んだ。ボールの落ち際を右足でこすり上げるようにして蹴り、ドライブ回転をかける見事なゴールだった。
これまでにU-17やU-20世代で北朝鮮との対戦を繰り返してきただけに「アンダー世代でもやっていたので同じ感じだと思ったが、フィジカルの差はなくなっていると思う」と日本の成長を長谷川は話した。28日の準決勝・韓国戦に向けて「もっとボールを回して支配するサッカーをしたいが、まだまだなので積み上げたい。お互いにやり方が分かっていてやりにくい試合になると思うが、精度で上回って勝ちたい」と話す。
「目標はもちろん金メダルです」と話したなでしこジャパンの司令塔は、アジアを制して来年フランスで開催される女子ワールドカップ(W杯)にも弾みをつけるつもりだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)