武藤が3年前のチェルシー行き固辞の真意告白 「必要としてくれていると感じなかった」
海外挑戦時にオファーを受けたチェルシーとの一戦を前に当時を回想
今夏ニューカッスルに加入した日本代表FW武藤嘉紀は、2015年にマインツへ移籍した際、チェルシーからもオファーを受けた過去がある。26日のリーグ第3節はそのチェルシーをホームに迎え撃つが、大一番を前に「成長を助けてくれるクラブに留まりたいという思いがあった」と当時の舞台裏を明かしている。英紙「デイリー・テレグラフ」が報じた。
FC東京の下部組織で育った武藤は、2010年に2種登録選手としてトップチームに登録されるも、翌年に慶應大学へ進学。在学中も12年から特別指定選手となり、14年にFC東京とプロ契約を結んだ。1年目でJリーグ新人最多得点タイ記録の13ゴールを挙げて、ルーキー史上3人目のJリーグベストイレブンを受賞した。
2年目の15年夏にマインツ移籍を果たした際、直前にチェルシーからオファーがあったことが大きな話題を呼んだ。最終的にビッグクラブ行きを固辞してドイツに渡ったが、今季から念願のプレミア参戦を果たした武藤は、当時の心境を振り返っている。
「あの時、チェルシーが本当に僕のことを求め、必要としてくれていると感じることができませんでした。彼らはポテンシャルを秘めた若い選手とのサインを望んでいて、即座にレンタルで放出し、成長を促す方法を採っていました。僕はそれよりも成長を助けてくれるクラブにいたいという思いがありました。一歩一歩着実に進んでいると実感する場を求めていたので、そのチャンスは見送らせてもらいました」
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