もうひとつのポイントは、出場機会だ。「それも、ひとつ大きなポイント。選手として常にピッチに出ていることが、最大の喜びだと思う。代表に呼ばれ続ける上でも、試合に出ることは重要だから、そういういろんな条件を自分で考慮しながら、今後判断していきたい」
　8月1日にスタートする東アジアカップ中国大会ではライバルの浦和GK西川周作ら国内組がゴールマウスを守ることになる。川島は日本代表の背番号「1」の座を守り続けるためにも、出場機会を手にする必要があると感じている。
　世界で最もレベルの高いステージへの挑戦を目指しながらも、現時点で魅力的なオファーは届いていない 。
「僕がどこのチームからのオファーを受けたか、言う必要はない。レベルの高いチームでプレーすることが重要。ベルギーでの経験の後、プレーできると確信している」
　欧州各国リーグとも開幕が迫っている。川島を満足させるオファーは届くのだろうか。浪人危機もにらみながら、守護神はノバーラで粛々と新たな挑戦の準備を進めている。