日本、U-20女子W杯初優勝! スペインを3-1撃破、史上初W杯全カテゴリー制覇の快挙
2トップの絶妙な連係から追加点、そして10番を背負った司令塔が大会初ゴール
一進一退の後半、カギとなる「次の1点」を挙げたのは日本だった。同12分、植木に縦パスが入るとFW宝田沙織(C大阪堺レディース)が左サイドから一気に縦にスプリント。そこに植木がノールックのパスを出し、受け取った宝田はそのままドリブルで切り込んで相手GKとの1対1を制してゴール右隅に決めた。2トップの絶妙なコンビネーションで、日本は2-0とリードを広げた。
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さらに日本は同20分、右サイドで宝田がサポートしたところでペナルティーエリア内まで攻撃参加したMF長野風花(仁川現代製鉄)が右足ダイレクトでシュート。相手GKの頭を越える芸術的なカーブを描いたシュートがゴールに吸い込まれ、日本は勝利を決定づける3点目を挙げた。2年前のU-17女子W杯で大会MVPになり、今大会の「10番」を背負ってゲームメークに徹してきた長野は、決勝での一撃が嬉しい大会初ゴールになった。
反撃に出るスペインはシステムチェンジして前線へのロングボールを増やし、日本は守勢に回った。同26分には右サイドからのクロスで相手カンデラ・アンドゥハルに1点を許し、2分後にはシュートがクロスバーを直撃するなど苦しい時間帯となった。それでも、主将DF南萌華とDF高橋はなの浦和レッズレディースコンビを中心に跳ね返し続け、歓喜のタイムアップ。日本は3-1でスペインを下し、世界の頂点に輝いた。