なでしこ真のエースへ 高瀬が語る東アジア杯に懸ける思い

W杯の思いをバネに

 東アジアカップでなでしこジャパンに返り咲いたFW高瀬愛実(INAC)がリベンジに燃えている。2010年に代表デビューして以来、これまでに56試合に出場してきた。佐々木則夫監督から大きな期待を懸けられ、11年女子ドイツ・ワールドカップ、12年ロンドン・オリンピックと本大会のメンバー入りを果たした。
 しかし、今年のW杯カナダ大会は、直前に右膝を負傷してメンバー入りを果たせなかった。高瀬自身は「ケガをしていた面はあるが、ただメンバーから外れたというのが立ち位置だと思っている」と、故障を言い訳にせず自らの実力不足だと言い切った。
 リハビリに励む間、な でしこジャパンはカナダで躍動。準優勝という結果を残した。日本から試合を見ていた高瀬は、「自分が出ていたらということを考えるより、一選手として研究をしていた」という。頭でイメージを作り、それを表現できる体に回復するのを待っていた。
 今月12日になでしこリーグが再開すると、高瀬はゴールラッシュを見せた。26日までの4試合全てでゴールを決め、復活を猛アピール。晴れて、東アジアカップへ出場する切符をつかみ取った。「またチャンスをもらえたことをうれしく思います。W杯のレギュラーと一緒に戦いたいし、アピールしていきたい。自分に限らず、(日本に)残っていた選手はみんな悔しい思いがあったはず。それをピッチで表現できたらいい」と、W杯に出られなかったことをバ ネにする強い気持ちがある。

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