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韓国メディアがG大阪ファン・ウィジョ絶賛 アジア大会8強導く5発に「歴代最強」の声
大会前には懐疑的な声も284分間で5ゴールの活躍に称賛の嵐
インドネシアで開催されているアジア大会男子サッカーの決勝トーナメント1回戦で、韓国はイランに2-0で勝利した。
韓国メディアは、強豪イランを撃破した代表チームの完勝を称賛。特にこの試合で先制ゴールを決めたオーバーエイジ(OA)枠のFWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)の、今大会の活躍に注目している。
スポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は、「284分で5得点のファン・ウィジョ、これだけの活躍なら歴代最強のワイルドカード(OA)」と見出しを打ち、「4試合で5得点を決めた“解決士(ヘギョルサ)”」として、ベスト8の原動力になったと伝えている。
同サイトは「ファン・ウィジョは真ん中のトップで出場し、左サイドのイ・スンウ(ヴェローナ)、右サイドのソン・フンミン(トットナム)と3トップを形成。受け取ったパスをしっかりとキープし、正確なパスで攻撃の起点となった」と報じ、前半40分の先制点も今大会のコンディションの良さを決定づけるものだった。
韓国は今大会、海外組からソン・フンミン、イ・スンウ、ファン・ヒチャン(ザルツブルク)が出場しているが、コンディションが良くなく、存在感を見せられていない。Jリーグでゴールを量産するファン・ウィジョは、大会前は選出に関して韓国世論の反応は冷たく、恩師であるキム・ハクボム監督の“人脈選出”とも揶揄されていた。それが今や、攻撃を牽引する存在となっており、同サイトも最後に「ファン・ウィジョがチームに貢献しているのは、得点だけではない。最前線のストライカーとしての役割を果たし、チームメイトにもチャンスを与える能力を発揮している」と称賛している。
次戦、韓国は26日の準々決勝でアジア大会優勝候補と言われるウズベキスタンと対戦する。ファン・ウィジョの獅子奮迅の活躍で、再び勝利をもたらすことができるだろうか。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。