宿敵のレアルとバルサが共闘か “アメリカ開催”を巡り、選手会とリーガ側が対決も
リーガがアメリカ企業と契約、今季からリーグ戦のアメリカ開催検討も選手会が“待った”
リーガ・エスパニョーラといえば、レアル・マドリードとバルセロナの長年にわたるライバル関係はよく知られるところだが、“ある懸念”を巡って、両チームのキャプテンであるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスとMFセルヒオ・ブスケッツら中心に一致団結する形になりそうだ。英公共放送「BBC」が伝えている
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今回の問題で2クラブの選手が手を組む可能性が出てきたのは、リーガが今シーズン計画していると言われるアメリカ開催についてだ。先週の金曜日にリーガはアメリカのメディア企業である「リレベント」と15年にわたる長期契約を結んだ。
レアルやバルサなどがプレシーズンマッチをアメリカで行うなど、アメリカ国内での人気が高まっている。スペイン紙「マルカ」では、日本代表MF乾貴士が所属するベティスとバルサが来年3月に戦う一戦がアメリカ開催の候補になっているとも報じているが、リーガ側はさらにアメリカ戦略を推し進めようとしている。
ただ、その流れに“待った”をかけようとしているのが選手会側だ。スペイン選手会(AFE)はリーガ側がこの開催を選手側に話を通していないとし、声明をこのように出している。
「サッカー選手が意思決定においてやや遠いところに置き去りにされている。彼らの意見は、スペインサッカーの成長にとって不可欠と考えている。バランスと常識を求めているし、それがサッカーの素晴らしさを生み出す情熱となるなら、なぜそんな決定が下されるのか」
このように懸念を表明している。現地時間22日に行われる選手会会議では、レアルのラモス、バルサのブスケッツを含めたリーガ全20チームのキャプテンが一堂に会し、アメリカ開催について議論すると見られている。AFEは「リーガ側はファンを遠ざけ、サッカーが持つ本質を損なっている」という立場に立つが、果たしてお互いの主張が対立し合うなか、アメリカ開催は強行されるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)