元日本代表DF永田充、古巣・浦和との対戦で取り戻した感覚 「やれる自信はある」
現役続行に意欲「膝が持つ限り、頑張りたい」
永田は移籍が決まる直前だった16年の最終活動日が終わった後、「埼スタは入場の時に本当に熱くなるものがあるし、あの雰囲気でもう一度やりたい。でも、結果を出していけば自然とまたレッズと対戦することもある。それを目標にやっていきたい」と話していた。この日の会場は熊谷スポーツ文化公園で、本当の意味での浦和のホームではなかった。それでも、「久々に大きな声援が聞けて、自分が応援されているような気持ちでプレーしていたんですよ」と、微笑んだ。
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「試合に絡めていないけど、使ってもらえればやれる自信はある。今日もJ1の浦和が相手でもしっかりやれたと思う」
浦和加入初年度にJ1残留争いに巻き込まれ「大変な時に来ちゃった」と苦笑いし、翌年からはミハイロ・ペトロヴィッチ監督に、往年の西ドイツ代表の名手になぞらえて「フランツ」の愛称で重用された。それでも負傷がちで「監督は何度も使おうとしてくれていたんです。僕自身が結果を出せなくて、非常に自分に不甲斐ない気持ちでいましたし、このチームでもっと結果を出して貢献したかった」と、心残りもある浦和からの退団だった。
その喜びばかりではない6年間を過ごした実力者は、試合が終わると浦和サポーターの陣取るゴール裏に挨拶した。永田は「拍手で返してくれた助かりました」と笑顔を見せた一方で、「勝ってたら止めとこうかなと思ってました。雰囲気とか、あるじゃないですか」と、冗談交じりに話した。
「膝が持つ限り、頑張りたい」
35歳を迎えたとはいえ、J1昇格を争うヴェルディでもう一花を咲かせてほしい。天才肌のセンターバックには、それだけの能力があるはずだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)