札幌MFチャナティップの豪快ミドルに母国タイが熱狂 「最も残忍なバージョンへ進化」
2点ビハインドからの大逆転劇を導く決勝ゴールにタイメディアも歓喜
北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFチャナティップは、19日に行われたJ1第23節のFC東京戦で豪快な決勝ゴールをマークし、チームを3-2の逆転勝利に導いた。母国英雄の活躍を受けて、タイメディアも歓喜に沸いている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
この試合で札幌は、前半に2点のリードを奪われる苦しい展開となったが、後半に入り攻撃陣が爆発。後半8分にFW都倉賢が追撃のゴールを叩き込むと、同23分にはMF白井康介が同点弾を決め、試合の流れは完全にホームの札幌へと傾いた。
そして値千金の決勝ゴールを奪ったのが、チャナティップだった。2-2で迎えた後半27分、縦パスを受けると元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドとパス交換しフリーになると、ペナルティーエリア手前で右足を一閃。矢のような弾道がゴール左ポストの内側を直撃してネットに吸い込まれ、札幌に勝ち点3をもたらした。
タイのスポーツ専門メディア「SIAMSPORT」は「チャナティップ、最も残忍なバージョンへと進化」と見出しを打って特集し、母国の英雄が日本で決めた一撃に注目。「25ヤード(約23メートル)の距離から記憶に残るゴール」と評している。
また、同メディアはチャナティップがこの日のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたことも紹介。ゴールの瞬間、ツイッターのトレンド検索では日本全体で12番目まで急上昇し、注目を浴びたことを伝えている。
2017年にムアントン・ユナイテッドから札幌に加入したチャナティップは、加入1年目でレギュラーの座を確保し、J1残留に貢献。今季は上位争いを演じるチームの中心選手として、存在感を放っている。“タイのメッシ”と評される同選手の活躍に、母国タイでフィーバーが巻き起こっているようだ。