アジア大会初黒星のU-21日本代表 英国人記者が指摘、失意の中の「二つの収穫」とは?
「キーマンをある程度休ませることができた」のも2連勝の恩恵
だが、ベトナムのよく訓練された守備は頑強だった。昨年パク・ハンセオ監督が就任して以降のチームカラーとなったプレッシングを前に、日本はゴールへの突破口を見出せなかった。
24日に行われるマレーシアとの16強に向けて、最もポジティブな部分はこのグループリーグ3試合で選手を観察することができたこと。同時にチームのキーマンをある程度、休ませることもできた。これは2連勝したチームが手にできる最大の恩恵だ。気候など過酷な環境の今大会では生きてくるだろう。
ノックアウトステージでは、この日以上に決定的で集中力を高めた日本を見ることができるはず。私はそう確信している。
[記者PROFILE]
マイケル・チャーチ。英「PA通信」のアジア支局長、AFC機関紙「フットボール・アジア」編集長を歴任。ワールドカップとアジアカップをそれぞれ6大会取材したスポーツジャーナリスト。かつては東京在住で、現在は香港に拠点を置き、アジアサッカーを20年間カバーしている。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)
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マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。