レアルに完敗のヘタフェ柴崎、スペイン紙も厳しい評価 「彼は見当たらなかった」
開幕戦で0-2と敗戦、先発フル出場も見せ場を作れず
ヘタフェの日本代表MF柴崎岳は現地時間19日、リーガ・エスパニョーラ開幕戦のレアル・マドリード戦に先発フル出場した。ロシア・ワールドカップ(W杯)直後の移籍話もありレギュラー確保は難しいかと思われるなかで起用されたものの、チームは0-2で敗戦。地元メディアの評価・寸評もチーム全体と同様に厳しいものとなっている。
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激しい球際の戦いを好むペペ・ボルダラス監督は、レアル相手のアウェーマッチに柴崎を中盤センターで起用。かつてクラブW杯でレアル相手に2得点を奪った柴崎にゲームメイクを託した。
ただチームの完成度、個人能力ともにレアルとは大きな差があり、ヘタフェは押されっぱなしの展開に。前半20分にスペイン代表DFダニエル・カルバハルにヘディングで先制ゴールを許すなど、まったく歯が立たない展開になった。
そのなかで柴崎は自陣からの長いドリブル突破からスルーパスを狙うなど、ロングカウンターの起点になろうと奮闘する場面もあった。しかしプレースキッカーを含めて見せ場はわずかで、チームも後半6分にウェールズ代表FWギャレス・ベイルに追加点を奪われて万事休した。
スペイン紙「マルカ」の採点(3つ星が満点)では、ベイル、スペイン代表DFナチョ、そして新任のフレン・ロペテギ監督に3つ星がつくなどレアルがおしなべて高評価となっている。その一方で良いところがなかったヘタフェは、柴崎を含めてほぼ全員が1つ星にとどまっている。また「AS」紙は柴崎のプレーぶりについて、次のような寸評を残している。
「彼は中盤インサイドでキックオフを迎えたが、終盤に入って左サイドアタッカーとしてポジションを生かした。アウトサイドに入って、より良いプレーができるかに見えたが、ヘタフェがほぼボールを持つことができず、彼の存在感は見当たらなかった」
柴崎自身もチーム全体としても悔しさが残る90分間となった。レアル相手の完敗スタートを糧に、柴崎はリーガ3シーズン目を逞しくサバイバルしたいところだ。