アーセナルOB、古巣新監督の“エジル起用法”に疑問 「守備に戻るメッシは欲しくない」
元ナイジェリア代表FWカヌ氏、エメリ新監督に適材適所でのプレーを求めるべきと主張
アーセナルOBの元ナイジェリア代表FWヌワンコ・カヌ氏は、ドイツ代表MFメスト・エジルに守備のタスクを負わせるフルストウナイ・エメリ監督の采配に疑問を呈した。「守備に戻るディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシは欲しくない」と適材適所でのパフォーマンスをさせるべきと提言した。英紙「ザ・サン」が報じている。
エジルは正確なパスやドリブルを駆使してチャンスを作り出すいわゆる“10番”タイプの選手。攻撃センスが際立つ一方、守備での貢献は低いと指摘されることも少なくない。今季からアーセナルを率いるウナイ・エメリ監督もエジルを特別扱いせず、守備での献身を求めている。
しかし、クラブOBのカヌ氏は「全ての選手はそれぞれに違っている」とし、攻撃センスに秀でたエジルにディフェンス面で多くを求めることに反対意見を示した。
「必要なことは彼の強みであって、弱点ではない。弱点の克服に取り組むこともできるが、彼を変えることができるわけではない。そのままの彼を受け入れられないのであれば、出て行かせるべきだ。守備に戻るマラドーナやメッシは欲しくないだろう。彼らには彼らのやり方でプレーしてほしいと思うはずだ」
現代サッカーでは前線の選手にも守備で大きな貢献が求められるが、バルセロナのアルゼンチン代表メッシやユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのような違いを作り出すアタッカーには攻撃に専念させために守備を免除されているケースもある。
カヌ氏はそうしたことがエジルにも当てはまると考えているようだ。監督が選手の特性を見極め、それにあったプレーをさせるべきだと主張。「彼が非難され続けている理由が分からない」とエジルを擁護している。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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