モウリーニョ、ライバルたちをけん制 「タイトルを買おうとしている」

大量投資を敢行するライバルたち

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、大型補強を敢行するプレミアリーグのライバルクラブをけん制するようなコメントを残している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」がポルトガル人指揮官の言葉を報じた。
 
 今夏の移籍市場で、プレミアリーグの有力クラブの中でも特にマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リバプールの3クラブは、多額の移籍金を支払い選手を獲得している。覇権奪回を目論むユナイテッドは選手補強資金として270億円を用意しているとも伝えられている。これまでに、複数クラブによる争奪戦が伝えられていたフランス代表MFシュナイデルランやドイツ代表主将MFシュバインシュタイガー、オランダ代表FWデパイ、イタリア代表DFダルミアンに約8000万ポンド(約153億円)を投じている。
 
 昨季プレミアリーグ2位だったシティは英国人史上最高額の4900万ポンドで(約93億円)でリバプールからイングランド代表FWスターリングを獲得している。6位に終わり、雪辱を誓うリバプールもブラジル代表FWフィルミーノに2900万ポンド(約55億円)、ベルギー代表FWベンテケに3250万ポンド(約62億円)など積極補強に乗り出している。
 
 モウリーニョは各クラブが大量投資を行う事態を受け、ライバルたちの行動について次のように語っている。
 
「最初に(会長の)ミスター・アブラモビッチがチェルシーに来た時、チェルシーはタイトルを金で買っていた。現在は、彼らがタイトルを金で買おうとしている。彼らの全てが、タイトルを買おうとしている。私たちがより強くなり、彼らと争えるかは自分たち次第だ。我々は大量投資をしなくても、もう一度タイトルを勝ち取れるよう努力する」
 今夏、チェルシーの主な補強はASモナコから期限付き移籍で加入したコロンビア代表FWファルカオやストークから800万ポンド(約15億3000万円)で獲得したGKベゴビッチ、期限付き移籍から戻ってきたMFモーゼスなど数人のみ。これまでになく静かなオフシーズンを送っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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