本田のMVPを伝えるクラブ公式ツイッターに異論が続出

マーケティング目的とやゆする声も

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は25日、中国・深センで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのインテル戦でトップ下で先発。1-0で勝利した試合で、前半45分のプレーで試合後にMVPに選出されたが、背番号「10」の受賞を報告したクラブ公式ツイッターには異論が続出している。
 本田はシニシャ・ミハイロビッチ新監督の体制下で初先発出場を果たした。4-3-1-2システムのトップ下で出番を迎えた。攻守に運動量を示し、前半13分にはニアングとのワンツーでチャンスを演出したが、シュート0本だった。本田は前半終了時点でお役御免となり、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラと交代となった。
 試合はミランもインテルも主力を投入した後半一気に動いた。ボナベントゥーラの左CKからDFメクセスがエリア外からアクロバティックなジャンピングボレーを決めてミランは1-0で勝利した。
 本田は主催者からMVPに選出されたことを、ミランの公式ツイッターは写真とともにリポートしたが、サポーターからは公式ツイッターにさまざまな異論が寄せられた。
「みんな落ち着け、本当にピッチでアジア人最優秀だった。あはは」「本当にミステリーだと認めるよ」「マーケティングだよ、君たち」
 ワールドクラスのスーパーゴールで勝利をもたらしたメクセスを差し置き、MVPに選出された本田には疑惑の声が上がっていた。インテルで左サイドバックで先発した長友佑都よりはいいプレーだったという意見や、中国で行われた親善試合だけに、アジア市場開拓の旗頭である本田の選出にはマーケティング目的という指摘もあった。
 中には「彼は中央の方がいいね」という前向きな意見や、「僕の兄が見て、ノチェリーノと一緒にワーストだったって言ってた。僕と、同じ血の流れる人間の言うことは信じるよ」と後半危険なファウルで一発退場になったMFと並ぶという意見もあった。
 今季大型補強を展開したミランにおいては、余剰人員の1人とも報じられてきた本田は45分間堅実なプレーでシニシャ・ミハイロビッチ監督にアピールしたはずだったが、後味の悪さの残る受賞となった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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