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リヨンに6-0大勝のアーセナル ベンゲル監督は新ストライカー獲得を望まず
アーセナル20年目の節目に王座奪還を狙う
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、現在のチームに新たなストライカーの獲得は必要ないと断言している。エミレーツカップの仏強豪リヨン戦に6-0で快勝した試合後、英衛星放送「スカイ・スポーツ」に対して明言した。
昨季の仏リーグ・アンでパリ・サンジェルマンに次ぐ2位のリヨンとの一戦。アーセナルはFWジルー、MFチェンバレン、FWイウォビ、MFラムジー、MFエジル、MFカソルラと6人の異なる選手が得点し大勝を収めた。レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマや対戦相手のリヨンFWアレクサンドル・ラカゼットら代表クラスのストライカー獲得が取り沙汰される中、ベンゲル監督は新たなFWの獲得に否定的な言葉を残している。
「我々は心を閉ざすことはない。しかし、(FW獲得を)望んでいるわけではない。今日の試合は(ダニー・)ウェルベックや(アレクシス・)サンチェスのような強力な選手が不在だった。ウィルシャーも今日はプレーしていない。彼らが全て戻ってくれば、我々に強力なスカッドがそろうことになる」
昨季はリーグ3位の71得点を記録。指揮官は攻撃陣のクオリティーに自信を持っている。それでも、不安要素がないわけではない。最終的に3位で終えたリーグ戦について、「昨季は(ブラジル・)ワールドカップ後で、何人かの選手がメンタル的に疲れ切っていた」と語るなど、万全でない選手がいたことも認めている。
新シーズンはチリ代表サンチェスが南米選手権に参加した影響で、開幕からの数試合を欠場する見込みとなっている。昨季プレミアリーグ初挑戦で35試合16得点8アシストと大車輪の活躍を見せたアタッカー不在の序盤戦をどのように乗り切るかがリーグ戦を左右する一つのポイントになりそうだ。
「フットボールは本当にささいなものだ。単純な数学では説明ができない。全員がお互いのことを考えてプレーし、そしてクオリティーの高い選手を擁していれば、(タイトル獲得の)チャンスは見えてくるだろう」
フランス人指揮官にとって、アーセナルで迎える20年目のシーズンが始まる。この大きな節目に、無敗優勝を成し遂げた2003-04シーズン以来となるプレミアの覇権奪還を目指して戦うことになる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images