MVP本田、地元メディアは辛口評価 「次いつプレーできるか分からない」

アピールは不十分

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は25日、中国・深センで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのインテル戦にトップ下で先発出場した。前半45分のプレーで、この試合のMVPに選出されたが、イタリア地元紙では「あまりに少なすぎる」「チャンスを逃したら次いつプレーできるか分からない」と厳しい評価が待っていた。
 ガゼッタ・デロ・スポルト紙は本田が先発した前半のインテルが若手中心でレギュラーメンバーが不在だったために「メクセスのゴールでミランは初ダービーを勝ったが、本当のインテルではなかった」と分析していた。
 決勝点となったアクロバティックなスーパーゴールを決めたDFメクセス、途中出場したFWカルロス・バッカとDFカラブリア、ベルトラッチには高い評価を付けた。高評価の4人とマトリ、退場したノチェリーノという低評価の選手に関する寸評はあったが、本田に関してはなし。平均的という評価だったようだ。
 一方、コリエレ・デロ・スポルト紙は勝った試合においては平均点よりもやや低めの5.5点という評価だった。「ニアングへのアシストでおしまい。あまりにも少なすぎる」と厳しい寸評だった。前半ニアングとワンツーでチャンスを演出したが、それ以外に見せ場はなかったと分析している。
 トゥット・スポルト紙は「同じ国の長友と同じように線が細い。いい攻撃の主役にはなっていた。ニアングとのトライアングルで、このフランス人をGKカリッソと1対1に持ち込んだ。しかし、それだけでは少なすぎる。今季はプレーするための競争が非常に激しくなるだろう。チャンスを無駄にしたら、今度はいつプレーできるかわからない」とニアングとのワンツーについては評価しながらも、出場機会に関して危機的な状況であると指摘している。
 大型補強を続けるミランで、本田を余剰人員の1人と報じる地元メディアも存在する。ワールドクラスのスーパーゴールをたたき込んだメクセスを差し置き、MVPに選ばれた背番号「10」だが、中国で行われたミラノダービーでの45分ではイタリアメディアからの厳しい視線に変化はない様子だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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