敵将の下でプレーしたエンリケ

　バルセロナのルイス・エンリケ監督は、25日のインターナショナル・チャンピオンズカップで1-3で敗れたマンチェスター・ユナイテッドについて「3冠可能」と今季の躍進に太鼓判を押している。「ESPN」が報じている。
　昨季リーガ、国王杯、そして欧州チャンピオンズリーグを制覇したバルセロナは、親善試合でユナイテッドに敗れた。南米選手権に参加したエースFWメッシとネイマールという主力を欠く中、スアレスが直接FKなどでポストを2度もたたく惜しいシーンもあったが、ユナイテッドに完敗となった。
　敗戦の将は実に潔かった。
「ファン・ハールのような監督とあれほどのメンバーがいる。全てのタイトルを狙えるチームだ。1年間で多くのことは変化する。無冠のシーズンから我々は三冠を手にできた。ユナイテッドも同じことができるだろう。偉大なクラブだ」
　エンリケ監督は赤い悪魔をそうたたえた。現役時代には、当時バルセロナを率いていた敵将ルイス・ファン・ハールの下でプレーした経験がある。
「5分間話したよ。楽しかったね。彼は偉大な人間で、今まであった最高の監督の1人。最高の思い出があるんだ」
　選手と衝突することの多いオランダ人指揮官だが、世界最強軍団を指揮するエンリケ監督とは最高の関係を築いていたようだ。
　2年連続で大型補強を敢行している赤い悪魔は、2年連続無冠の苦しさから一気に欧州の頂点に返り咲けるポテンシャルを取り戻したのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images