武藤所属ニューカッスルに英メディアが厳しい視線 「世界のトレンドに反している」
移籍金のクラブ最高額はいまだに13年前のオーウェンで23億円
イングランド・プレミアリーグのニューカッスルは今夏に日本代表FW武藤嘉紀らを獲得したが、マイク・アシュリー会長の下での移籍市場の動きは消極的で、ファンも不満を示しているという。英衛星放送「スカイ・スポーツ」は、「ニューカッスルは世界のトレンドに反している」と特集した。
サッカー選手の移籍金は年々高騰を続けており、選手一人で100億円単位の移籍金が動くことも珍しくなくなっている。そういった流れは、各クラブが多額の放映権料収入を得るプレミアリーグで特に顕著に起きている。
今夏だけでも20クラブ中11クラブが移籍金のクラブレコードを塗り替えたが、そうした流れに抗っているのが、日本代表FW武藤が加入したニューカッスルだ。
ニューカッスルのクラブ歴代最高額の移籍金は、2005年に獲得した元イングランド代表FWマイケル・オーウェン。レアル・マドリードから獲得した際に支払った移籍金は1600万ポンド(約23億円)だ。すでに13年間も、この記録が更新されていない。
今夏の移籍市場ではセルビア代表FWアレクサンドル・ミトロヴィッチを2700万ポンド(約38億円)でフルハムに放出するなど選手売却には積極的だが、その一方で補強は950万ユーロ(約13億円)を投じた武藤が最高額。新ストライカー候補と目されるベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンも、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンから期限付き移籍で獲得した。
マイク・アシュリー会長はチームへの投資に消極的で、選手へのボーナスを巡って内紛が起きているとも報じられるなどクラブには不穏な空気も漂う。世界のサッカー界のトレンドから逆行していると言われる北の古豪は、今季どのような戦いを見せるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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