“自分の家”で輝いた本田 ミラノダービーでMVP
45分間で好機を演出
ACミランのFW本田圭佑は25日、中国・深センで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ2015の中国ラウンド初戦のインテル戦で今季初先発出場を果たし、前半45分間のプレーで好機を演出した。試合後、主催者側からこの試合のMVPに選出された。インテルDF長友佑都との日本代表対決で本職のトップ下を務めた背番号「10」は定位置奪取に向けたアピールに成功した。
本田は「自分の家」とも話す、4-3-1-2システムのトップ下で待望の先発出場となった。11分には、チームのファーストシュートを演出。左サイドで得たFKから本田が左足でクロス。DFエリーが高さを生かしたヘディングで合わせた が、ゴールはならず。続く13分には、本田がニアングとワンツーを披露。ペナルティーエリア内に侵入したニアングは、左足でシュートを放ったが、インテルGKカリッソのセーブで惜しくも阻まれた。
インテルは放出要員と報じられている長友と、DFサントン以外は完全なサブメンバー中心のメンバー構成となった。約半数がスタメンだったミランとの実力差は明確だったが、本田は攻守で運動量豊富に動き回って多くの見せ場をつくった。
ハーフタイムでイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラと交代し、お役御免となった。後半はインテルも主力を投入し、ミランもボナベントゥーラに加え、バッカとルイス・アドリアーノという補強の目玉となった2トップを投入するなど、試合は一気に白熱し た。
後半18分には途中出場のDFメクセスがボナベントゥーラの左CKをエリア外からアクロバティックなダイビングボレーで華麗なゴールを決めた。ミランはこの1点を守り、中国で行われたミラノダービーをミランが制した。
スーパーゴールを決めた、この日のヒーローのメクセスを差し置いてMVPに選出された本田は、シニシャ・ミハイロビッチ新監督に名刺代わりのアピールを済ませた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images